良い音を極めるは・・・アナログ再生音を知ること!

(基本編)
音が抱える色々な問題を適切に解明。
検証によるソリュージョンを少しだけご紹介します。

車室内での位相レスポンスの最適化に狙いを定める。
お車やオーディオシステムにより再生する音質が異なります。
特にスピーカーの取り付けが重要で、取り付け次第で異なるため音のチューニングは同じではありません。

1、 使用するスピーカーの指向特性を解明し取り付けを行う。
(測定器は、リニアXを使用しております)

2、 取り付けたスピーカーを測定し実証を検証する。
(不十分な場合のみ取り付けを吟味する)
3、 スピーカーは、クロスオーバーネットワーク調整とタイムアライメント調整、EQ補正にて本領を発揮させる。

4、 生音とスピーカー再生時の指向性の違いを検証する。
(リニアX測定器を使用)

5、 直線位相の実現化を検証。

解説: 直線位相とは、音の遅れ時間が周波数に無関係に一定である系を示すもので、
空気中であれば毎秒/340mの伝播時間がかかります。
10Hzでも遅れ時間は1秒、10kHzでも1秒ですから直線位相です。
(周波数にかかわらず、音が同時に耳に届くことを直線位相の系と言います。)

6、 聴覚と音の認識。

7、 フラットバランス再生に必要な周波数の調整。

8、 周波数特性と聴感上の聴こえ方の違いを検証し、トリミングによる調整を行う。


(検証の一例)
車室内では、内装材と形状・ガラスなどが起因して空気減衰に替わり特性に大きく影響を与えている。
内装材等が低音に及ぼす影響は中低音の音、つまりドア下に平坦に設置したミッド・バスの場合、中低域のエネルギーを
吸い過ぎる等の問題が発生する。(振動によるエネルギーが、ブーミングの原因を造る。)

(定在波の検証)
「離れて設置したサヴウーファー」を同時再生すると、ある壁面が邪魔になり、音声信号は
リスナー席において大きく遅れ、特性も異様に変化して聴こえることになる。

ウーファーを設置するにあたり壁(鉄板等)の補強も必要になります。(いわゆるデッドニングです)
補強すべき部分は「手で叩いた音」でも判断できますが、どの位の変化が起きたのかは実際に測定する事で
実態を特定しやすくなります。
また、取り付け位置により特性を最大限に活かすことも可能です。

各位相整合も大切ですが、それ以前に大切な事「車室内の強化」です。
今以上にオーディオ(音楽)を楽しむには、部屋を診直すことも大切です。



タイムアライメント

オーディオ機器に「非直線位相」の帯域があるかぎり、生音の一部と同じ「臨場感」が無くなります。
再生音は大気と同じ直線位相が不可欠な要素です。
(FIRフィルターなら直線位相が実現可能)

直線位相の阻害要因はLCネットワークやアナログチャネル・デバイダー(IIR方式のデジタルプロセッサー)などですが
それらを対称型のFIRフィルターに置きかえると直線位相が実現可能。
(現行モデルでは、カロッツェリアXやDigicore808などが代表的です)

車内で発する音が耳に届くまでの変化も検証。
音楽鑑賞に最適な音質に仕上げるポイントを探る。

スピーカーは、BOX化して使ってこそ「タイムアライメント」機能も本領を発揮する。

車の場合でいうスピーカーマウント部はほとんどがドアであり、ドア素材は鉄板のかたまりです。
当然、穴だらけのドア内にデッドニングを施してもスピーカーを上手く鳴らすにも限界が生じます。
なぜならば、コーン型スピーカーの場合、本来BOX化して使ってこそ本領を発揮します。
スピーカーには「専用で設計されたBOX」(キャビネット)が不可欠です。

ドライバーズポジションにて自然な音像定位、音の立体感を出すには、タイムアライメントが不可欠

ドライバーズシートポジションにて、周波数特性、指向特性、位相特性を、生音のようにフラットに
表現できたなら、これぞ究極!!
この部分をもう少しこうしたい・・・などの衝動は起きる所か音に没頭し過ぎて車室内という事を忘れてしまいます。
フラットレスポンスの再生理論は口答で言えるほど簡単なことではありません。
なぜならば車室内が発する音響特性は車両ごとに違いがありすぎ、素材が有する特性も含めてフラット化に
しなければならないのが現状だからです。
そこでタイムアライメントやイコライザーを使って、理想の音場を造るわけです。

フラットレスポンスを達成させる。

周波数特性に欠点が無いシステムで、特性がフラットに近付く(聴こえる)ほど再生音が緻密になるようです。
(直線位相のデジタルフィルターでの検証結果)。
ただしオーディオシステムの周波数には絶対基準はなく、聴く人による好みを必要と考えるかの
範疇で捉えても良いと考えるのかが微妙なところです。
好みもあると思いますが、やはり良い音は誰が聴いても良い音は良い音なのです・・・。

位相特性
の検証

位相ずれの違和感は、ある左右の耳に逆位相の音が聴こえた時に感じる違和感みたいなもの。
人間の聴覚では左右の音(ステレオ)の到達時間差と位相差で音源の方向を知り
残響音との比率で音源距離=奥行き感を感じます。

聴感上では時間差と位相差で音源の方向を判定している事から、位相ずれを含むシステムは、
ピンポイントの音像定位や立体的な音は再現されにくいことが解ります。

 ネットワークによるクロスポイントの位相 

マルチスピーカーシステムの場合、ネットワークのクロスポイント位相を注意すること。
できるだけ不快感を伴わない音の繋がりを診る。
各スロープさせる角度により位相は変化しますので位相サイクルを把握する事。
その場のクロスに応じ各位相を合わて行きます。

また、カットしきれない音域が強すぎるとクロス周辺帯域で時間のずれた複数の音が存在します。
周波数と位相が独立制御できるFIRタイプのデジタルフィルターを使うのがネットワークの王道です。

貴方はどんな音を望みますか・・・?


飽くなき探究心がカーオーディオを進化させる

※このページで公開する内容は32時間という限られた時間で検証し得た内容を公開します。


良い音で楽しむために
当店で取り付けたオーディオシステムは、お車をお渡ししたその日から良い音で楽しんでいただく為に
徹底した取り付けとチューニングを施しております。
取り付けが終えたシステムでも、使用経過に従って音質も変化していく為
エージングに伴った調整を繰り返す必要があります。
最近音が不調・・・とお悩みであれば何時でもご相談ください。

手軽なシステムと高級機の関係
カーオーディオシステムは「手軽なシステムが基本」で侮れないものです。
「手軽なシステム」があるからこそ「高級機」が存在するということ。
すなわち、手軽なシステムを侮ってはプロフェッショナルも存在し得ないということです。
それと同様にシステムを活かすには、それに見合った取り付けが必要なのです。



貴方はカーオーディオを楽しむ為に何を求めますか?

そして、音を良くするために何にこだわりますか?
ちょっとした音のこだわり